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アニメ『思い出のマーニー』

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杏奈は内気な少女で友達がおらず、学校では孤立している。唯一の肉親だった祖母を幼少期に失い養親に育てられたが、祖母が自分を残して死んだことを許せないと思っており、最近は養親の愛にも疑問を感じ、感情を表に出さなくなっている。

杏奈は喘息の療養のために海辺の町で過ごすことになるが、そこで「知っている気がする」と直感的に感じる古い屋敷を見つける。湿っ地(しめっち)屋敷と呼ばれるその屋敷は廃屋に見えたが、杏奈はその屋敷に住むという不思議な少女マーニーと出会い親友となる。杏奈は屋敷のパーティーにも参加するが、不思議なことにその後訪れた湿っ地屋敷は、やはり無人の廃屋に見えた。

それ以来マーニーは姿を見せなくなり、湿っ地屋敷には新たな住民が引っ越してくる。杏奈はマーニーのことを自分が想像で作り上げた友達だと思うようになるが、湿っ地屋敷に引っ越してきた少女から、彼女が見つけたというマーニーの日記を見せられる。

杏奈はマーニーの正体を疑問に思いながらも、再びマーニーと出会い、互いの悩みを打ち明けあう。そしてマーニーがサイロを恐れていることを知ると、それを克服するために2人でサイロに行くが、嵐が来るなか杏奈は夜のサイロに置き去りにされてしまう。杏奈は怒り悲しむが、夢の中で再会したマーニーから別れを告げられ許しを求められると、杏奈はマーニーを許す。

杏奈はマーニーの友人だったという老婦人の話から、かつて屋敷に住んでいたというマーニーの生涯を知る。そして養親とのわだかまりを解いたあと、幼いころの自分が持っていたという写真から、マーニーと湿っ地屋敷の秘密に気づく。

Wikipediaより

評価：

ジブリ作品ということで期待もしていたのですが、良い点も悪い点も大きな印象が残らなかったというのが正直なところ。

クオリティはさすがに高く、絵も綺麗で人物描写も丁寧ではあるのですが、優等生的というか、全体的な特徴というのが感じられないのです。何かしらの爪痕があれば良かったのですが。

言葉は悪いのですが、「毒にも薬にもならない」というフレーズを想起してしまいました。

また、一つ感じたのは、「この話だと、アニメにする必要があったのかな」ということ。

アニメらしい描写がほとんどなく、実写でも出来そうなシーンばかり。全体的に動きも大人しかったので、アニメにするならばその特徴を生かしたシーンを盛り込むべきであったと思いました。

宮崎駿作品のような、アニメだからこそ出来るスケール感のあるシーンをふんだんに盛り込んでほしかったです。

本作品のストーリーの核はミステリー要素が入っており、それは「マーニーの正体」について。

終盤でそれは明かされるのですが、なるほどなといった感じ。この「核」の部分もちょっと弱かったかな。

とはいえ、もちろん、全体的なレベルは高く、楽しく観ることは出来ます。雰囲気や絵を楽しむという見方も本作品ではありでしょうね。

この作品は視聴者層によって、感じ方が大きくことなるかもしれません。

穏やかで落ち着いた映画が好きな方には十分楽しめると思います。

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鑑賞日：2015年12月