トップページ ＞ 邦画　＞ 【感想と評価】映画『STAY GOLD（ステイ・ゴールド）』レビュー

邦画『STAY GOLD（ステイ・ゴールド）』

スポンサーリンク

修学旅行の1日目、麗子と理沙と真琴は親友の奈美がいなくなった事に気づく。3人は教師達が喋っているのを聞き、奈美がビルの上から飛び降り自殺をしたのを知ってしまう。

彼女たちは修学旅行先を抜け出し、生前に奈美が教えてくれた『飲むと「永遠の友情」を得られる伝説の雫』を求めて旅に出る。

Wikipediaより

評価：

原作は漫画家の川原由美子。脚本は野沢尚が書いています。

修学旅行中に親友が自殺したことを知ってしまった少女3人は、旅行先から脱走。死んだ親友が語っていた『飲むと「永遠の友情」を得られる伝説の雫』を求め、深い山中に入っていく…。そして、その行方を追う2人の先生。

作品のキーとなる「伝説の雫」を求めるロードムービー的な要素のある作品です。

現代の視点からみてこの映画の一番の注目点は、当時15歳（か14歳くらい）でデビュー間もない深津絵里が主演を演じていることにあるでしょう。十分に今の顔面影があり（あまり変わってない！）、少女らしいみずみずしい演技をしており、印象に残ります。出演している少女役者陣の中で、今も第一線で活躍されているのは彼女だけです。

それだけで貴重な映像といえます。

ファンタジー要素があり、少女たちの視点を中心に物語が進みます。ターゲットは主人公たちと同世代の中学生あたりなのではないでしょうか。若い世代独特の感性が描かれており、大人になった今では懐かしさを感じます。

登場人物の作りこみがしっかりとなされ、各人物の過去の出来事もしっかりと描いている点は野沢尚作品らしい。作品の中でひとつの世界観が出来上がっている感があり、見事ですね。

但し、ストーリーは大きな起伏があまりなく少し単調でした。どんでん返しもあるはあるのですが、ちょっと弱い。

「伝説の雫」を探すというゴール設定がやや物足りないのかもしれません。しかし、これはターゲットが下の世代ということを考えると、ターゲットに合わせた話作りなのかなという印象もあります。

スポンサーリンク

鑑賞日：2015年12月