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洋画『プリデスティネーション』

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1970年11月、ニューヨークのバーにやってきたジョンは１本のボトルと引き換えに自らの半生をバーテンに語る。自身が元ジェーンという女性であること、天涯孤独の身であること、不幸な人生の中で運命的に出会った男性に裏切られたこと、彼との間に出来た娘を何者かに奪われたこと、そして男性となった経緯。

ジョンに同情したバーテンは彼を裏切った男性に報復する機会を与える為にジョンと共に1964年にタイムスリップする。バーテンは1970年代を震撼させていた爆弾魔「フィズル・ボマー」を捕える為にタイムスリップを繰り返す時空警察官だったのだ。

運命の男性と出会った場所で出会いを阻止するために待ち伏せるジョン、しかし周囲を警戒する自分の背にぶつかってきたのは女性だったころの自分自身であった。当時の出会いは未来の自分自身との出会いであったと悟るジョン。やがてバーテンはジョンにパラドックスの一部始終を語り始める。

Wikipediaより

評価：

SF作家、ロバート・A・ハインラインの小説を原作にしたタイムスリップ物。時間軸があちこちに飛ぶので、集中して観ないとわからなくなってしまいます。

全体的なトーンは暗く、途中までは淡々と話しが進んでいきます。

中には、よく意図がわからないシーンもしばしばあるのですが、このシーンは伏線になっており、中盤から終盤に向け、回収されていきます。

中盤を超えたあたりから、物語は動き始め、いままで観てきたシーンがどんどんと繋がっていく。

最初のつかみがもう少し面白ければ良かったのですが、しばらくはじっと観続ける必要が出てくるでしょう。

ストーリーの骨格は、様々な時代で爆弾を爆発させ人を殺す、「爆弾魔」を阻止することですが、最後にこの「爆弾魔」の衝撃の正体が判明。

このあたりも、「タイムスリップ物」でしか出来ない、仕掛けがほどこされており、興味深いものでした。

悪くはなかったのですが、やはり中盤までの展開が少し残念だったなという印象が残ります。

鑑賞日：2016年04月