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邦画『海を感じる時』

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所属する新聞部の部室で授業をさぼっていた女子高生の恵美子（市川由衣）は、先輩の洋（池松壮亮）と出くわす。いきなり彼にキスを迫られ、思わず身を任せてしまう恵美子。

そんな彼女に洋は、女性の体に興味があっただけで相手は誰でもよかったと冷たく言い放つ。だが、大切にしてもらえないことを悟りながらも、恵美子は愛情を求めて彼に身を委ねていく。

やがて、上京した洋のそばにいたいと恵美子も東京で働くように。洋に振り向いてほしくて彼に近づくが、そのたびに拒絶されて心に傷を負っていく。

シネマトゥデイより

評価：

女優市川由衣の身体をはった捨て身の演技が全てといっていい作品です。

ご存じなかった方なのですが、今年9月にTEAM NACSの戸次重幸と入籍した方ですね。29歳とのことで、高校生役を演じていたので、もっと若いと思っていました。

市川由衣演じる恵美子は先輩の洋（池松壮亮）を好きになりますが、洋は冷たく、身体を求めるだけ。市川はヌードやえげつない性交渉を演じ続けます。さらにはSMチックな展開まで。

今までのキャリアにはない、かなり思い切った役柄にチャレンジしているのではないでしょうか。その覚悟のようなものが伝わってきます。

正直、話自体はあまり中身はなく、ありがちな痴話ばなしといった感じなのですが、恵美子がはらませてしまうあたりから迫真の演技が続いていきます。

堕ちるところまで堕ち続ける恵美子の姿に焦点があたります。

話うんぬんよりも、シーン毎の切迫した状況を鑑賞するといった感じでした。

個人的には、恵美子の母役を演じた中村久美の演技がとてもナチュラルでよかったです。現実の母みたい。池松壮亮はボソボソ声で何を言っているかわからなかったシーンが時折あったのが残念でした。

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鑑賞日：2015年11月