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邦画『キカイダー　REBOOT』

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日本政府は人間の力では対応できない問題をロボットに解決させるARKプロジェクトを進めていたが、その中心人物であるロボット工学の世界的権威・光明寺信彦（長嶋一茂）が実験中の事故で命を落としてしまう。

プロジェクトは光明寺のライバルだったギルバート神崎（鶴見辰吾）と国防大臣椿谷（中村育二）に引き継がれるが、椿谷は計画を完成させる鍵となるものを光明寺の子どもミツコ（佐津川愛美）とマサル（池田優斗）が握っているとにらむ。

椿谷の魔の手が迫るミツコたちだったが、その前に光明寺が開発した良心回路を内蔵したロボット、ジロー＜キカイダー＞（入江甚儀）が現れる…。

評価：

原作者石ノ森章太郎が手掛け、1972年から1973年にかけて放映された特撮テレビドラマ『人造人間キカイダー』のリメイク作品。当時のテレビシリーズは観たことがありませんが、久しぶりにアクションヒーロー物を観てみたいと思い、チョイスしました。

事前にレビューを見たらとても低かったので、さほど期待はしていなかったのですが、それなりに楽しむことが出来ました。

この作品の売りは最新のデジタル特撮（VFX）技術による迫力のあるバトルシーンになるといえます。時に、キカイダーのフォルムがとてもカッコイイ。アベンジャーズの仲間入りを果たしそうなくらいです。キカイダーの特性を生かし、魅力たっぷりの動きを魅せてくれます。

また、子供向けヒーロー物でありながら、それなりに出演陣が豪華。鶴見辰吾、原田龍二、石橋蓮司などベテラン役者が脇を固めていて安心感がありました。

一方、評価が低い理由は、シナリオにあるといえます。

展開がダラダラしがちで、もう少ししっかりとネジを絞め、メリハリのある話運びをして欲しかった。途中で退屈に感じてしまう人もいたのではないでしょうか。登場人物の行動も、突発すぎるシーンがいくつかあり、キャラクターの深みが欲しかったところです。

とはいえ、全体的に最新の特撮技術の良さを堪能することが出来、このことは良い収穫でした。日本でもこれだけの映像を楽しむことが出来るのだと感心しきり。

映像は技術によって進歩するけれど、脚本は進歩という概念がありません。

これで、話も面白ければ最高だったのですが…。何も考えずに観るのが良いでしょうね。

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鑑賞日：2015年11月