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洋画『ジャッジ 裁かれる判事』

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大都市シカゴで有能な弁護士として成功したハンク。 そんな彼に実家のインディアナから母親の訃報が届き、帰郷することに。 実家のある片田舎は何も変わらず、家では自動車修理工をしている兄グレンと、 知的障害を抱える弟のデールが待っていた。

父親のジョセフはこの土地で40年以上にわたって判事を務めていて、 この日も町で起きた小さな事件を裁いていた。若いころ素行の悪かったハンクは幾度も問題行動を起こし、偉大な父を避けるように都会に上京した過去があり、 通夜の席で久しぶりに逢っても親子はそっけなく挨拶を交わすだけだった。

翌日葬儀が無事終わり、その夜、父が買い物のために愛車で外出。 ハンクたちは別の車で近くのバーに行き、飲み明かした。 翌朝、ハンクは父親の車に事故を起こした跡を発見するが、 起きてきた父は全く身に覚えがなく、結局彼と口論になる。

そのままシカゴに帰る機内にいたハンクだったが、 離陸直前、グレンから父が警察に逮捕されたという電話がかかってくる。 近くの川で死体が上がり、車についた血液が被害者のものと一致したという。

被害者は２０年以上前に痴情のもつれから発砲事件を起こし、 父によって一旦は軽い刑で釈放されるも、出所後すぐに交際相手を殺害。 そのまま２０年の刑に服して最近出所したばかりの男だった。

父はハンクの助けは借りないと地元の弁護士に依頼するが、 経験不足のため不起訴にならず審理が法廷に持ち込まれてしまう。 ハンクは父を助けるため弁護を引き受けるのだが・・・。

評価：

長年活躍していた判事に人殺し（故意の交通事故）の容疑がかけられ、疎遠だった弁護士の息子が、その容疑を晴らすべく法廷で闘うというストーリー。どちらかというとサスペンスよりは父と息子のヒューマンドラマといった趣。

人間の感情のゆらぎを淡々と描く大人のドラマで、じっくり鑑賞する必要があるし頭も使います。落ち着いて集中してその世界に入り込む必要のある映画でした。

2時間20分とちょっと長めの作品です。

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鑑賞日：2015年9月